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遮音・吸音を理解しよう

 防音の方法は、大きく分けると遮音と吸音に分けられます。

 遮音は、文字通り音を遮る、つまり音波をどう遮るか、ということです。音が伝わる媒介がなければ、音波は伝わりませんから。空気を伝わって聞こえる音は、壁などにぶつかると反射します。壁があるのと、ない場合、音の発生源が同じ距離、同じ音量の音であっても、聞こえてくる音には違いがでます。壁が音、というか音波を遮って伝わりにくくするからです。そしてこの壁は、簡単に想像が付くと思いますが、厚くて重いほうがより音を遮る効果があります。

 吸音は、音を吸い込むと言うこと、と言っても、ピンとこないかもしれませんね。吸音は、つまりは音を反射しないようにするためのものです。基本的には、音を通しにくいようにすることになります。反射した音は、結局跳ね返るわけですが、条件によって反射する音の大きさは異なります。例えば、同じコンクリートの上を歩いていても、ハイヒールで歩く場合と、スニーカーで歩く場合には音の大きさが全く違いますよね。スニーカーのような、靴底が柔らかい物で音の反射を減らすこと、これが吸音の基本です。

 音を防ぐ方法は、基本的に厚みと重みのあるもので遮るのが効果的です。ですが、重量を増やすと構造上の問題があったり、壁など、厚みを増やすと部屋が狭くなったりするなどの問題も出てきますからどうしても限界があります。そこで、壁と壁の間、床や天井などを二重にしたり、浮き床工法のように振動を防ぐことで遮音効果を上げたりするような工夫がなされています。遮音と吸音、両方を上手く使うことで、効果的に防音対策ができるというわけです。

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