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防音とマナー意識

 ご近所の苦情に萎縮してしまい、物音を立てずに、息を潜めるように生活しなければいけないのはもちろんおかしな話です。ですが、子供や赤ちゃんが出す音に苦情を言う人のほうがおかしい、と開き直るような人がいるなら、そちらももちろんちょっとおかしい話。同じような環境で生活していても、トラブルになるところとならないところがあるのは、そこに住む人達のマナー意識が大きく影響しているのです。

 上の階、お隣の音が煩くてストレスが溜まる、というのであれば、建物の防音そのものがしっかりしていない物件かもしれません。その場合、自分が出している音にも気を配ってみましょう。あなたがうるさいと感じているように、隣近所の人もうるさいと感じているかもしれません。夜中に生活音を出さざるをえないような生活環境だったり、子供やペットがいたりする場合には、両隣、上下の部屋と仲良くしておくのも有効な対処法です。折に「うるさくはありませんか?」などの声かけを心がけて。基本的には、お互いに折り合いを付けて生活していくことが大前提です。

 騒音トラブルは、どちら側も自分が被害者だという意識を持ってしまうのが一番良くないパターンです。騒音を訴える人は、相手が我慢の限度を超える音と出していると考え、訴えられた人は言いがかりを付けられていると感じてしまう、こうなるとなかなか問題が解決しません。また、騒音に悩まされているのであれば、自分でもその音が常識的な範囲のものなのか、一度冷静になって考えてみてください。

 誰でも、物音を立てずに生活していくことは不可能です。騒音問題で焦点になるのは、その音が常識の範囲を超えているか、いないかです。ピアノなど、楽器を演奏したり、家庭でカラオケを楽しんだりするのであればもちろんご近所への配慮が必要です。休日の朝や平日の深夜に、窓を開けてピアノの練習をするような人がいれば、もちろんそれは音を出すほうが非常識。これは極端な例ですが、自分が常識はずれな行動をしていないか、もちろん気をつけてください。

 もちろん、常識的な音にももちろん過敏に反応する人がいます。その場合、クレームをつけられたと怒るよりも、すぐにお詫びをしておくのが実は一番無難です。常識的な生活音にクレームをつける人も、冷静になれば怒るようなことではなかったと自分で気付く人もいますし、本当に騒音を出してしまっていたなら、相手と開き直られるのが一番癪に障ると思いませんか。少なくとも、マナー意識がないと思わせるような対応はすべきではありません。ストレス社会を少しでもみんなが快適に生活していけるよう、周囲全体がマナー意識を持っていれば、重大なトラブルに発展してしまうなんてことは、あまりないのです。

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