防音研究

換気扇の防音

 防音にこだわった一戸建てとなると、新築の場合は自然と高気密住宅になりますよね。そして高気密住宅と換気は相容れないもの。なのですが、現在、シックハウス対策として、建築基準法では24時間換気が義務付けられています。居室には換気設備が必要、ということですね。窓を開けてこまめに換気する人には、別に一時間ごとに強制的に換気する必要もない気はしますが……。それはおいておいて、一戸建てには、各居室に換気設備が必要。となると、最も手軽に法律をクリアする換気方法が換気扇、ということになります。そしてこの換気設備は、もちろん空気を入れ替えするためのものですから、空気と一緒に音も通すことになります。

 ちょっと昔の、キッチンの換気扇は、直接壁に穴が開いた、ファンが見えるタイプの四角い換気扇が一般的でした。もちろん換気扇を使わないときにはシャッターが閉じるようにできていますが、これはかなり音が伝わりやすく、音の通り道になりやすいものです。このようなキッチンに取り付けられた換気扇の防音は、防音フードを取り付けるのが一般的な防音対策です。換気扇そのものの音が煩い場合は、羽が汚れていたり、どこかネジが緩んでいるところがあったりすることが原因になっていることも多いのでチェックして見ましょう。

 キッチン以外の、汚れにくい換気扇口には換気扇用の防音カバーが豊富に揃っていますので、後付でも施工できます。もちろん外壁用だけでなく、室内用防音カバーもありますので、こちらは困ることはないでしょう。吸気口は、防音タイプの換気口に変えるのは簡単ですので、インターネットなどで取り寄せて自分で施工することもできますし、フードやフィルター類も豊富です。

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